2026年3月31日

舘塗装ヒストリー④ 信頼はどう生まれるのか

家業に戻ったばかりの頃は、とにかく目の前のことで精一杯でした。

現場をこなし、次の仕事をどう獲得するかを考える。

一日が終わるとまた次の日の段取りに追われ、気づけば時間だけが過ぎていくような毎日でした。

正直なところ、「仕事をやりきること」で頭がいっぱいだったように思います。

 

そんな忙しい日々の中で、少しずつ、そしてはっきりと気持ちが変わっていきました。

きっかけは、お客様からいただくたくさんのお言葉でした。

 

「頼んでよかった!」「きれいになった!」「ありがとう!」

その一言一言は、私たちにとって何より大切な言葉でした。

お客様から感謝をいただけることの重みを、仕事を続ける中で強く感じるようになりました。

ただ工事を終えるのではなく、その先にあるお客様の暮らしやお気持ちに関わっているのだと、

改めて気づかされました。

 

父が亡くなった後も、変わらずお付き合いを続けてくださるお客様がいること、

新しくご縁をいただき、私たちに仕事を任せてくださる方がいること、

その一つ一つが、当たり前ではないということも、強く感じるようになりました。

 

今は「お客様第一」という言葉の意味を、はっきりと私たちの中で感じています。

このご時世の中でも、数ある会社の中から選び、期待して任せてくださる。

その思いに、きちんと応えていきたいと、心から思います。

 

目の前のひとつひとつのお仕事にきちんと向き合うこと、

その積み重ねでしか信頼はつくれないのだと思っています。

 

(つづく)