2026年1月10日

舘塗装ヒストリー② 看板を背負うということ

家業に戻るきっかけは、父の病気の知らせでした。

その頃、私はアウトドア関係の仕事に就いており、塗装の仕事を継ぐことを強く意識していたわけではありません。

けれど「このままでは、これまで続いていた仕事が止まってしまう」ーそんな思いから、勤めていた仕事を辞め、舘塗装に戻る決断をしました。

 

現場に立ち、お客様と向き合う中で、強く感じるようになったことがあります。

それは「看板を背負う」ということの重さでした。

 

これまで当たり前のように続いてきた仕事も、いざ自分が前に立つと、

ひとつの判断、ひとつの言葉にすべて責任が伴います。

「この説明で大丈夫だろうか」

「この仕上がりで、本当に納得してもらえるだろうか」

そんなことを、毎日のように考えていました。

 

多くを語らずとも、その背中は常に多くを背負っていたのだと思います。

責任ある立場になってようやく、仲間から「バカがつくほど丁寧」と言われていた意味が分かってきました。

 

看板を背負うとは、積み重ねてきた信頼を裏切らないことなのだと感じています。

そう思いながら、今日もお客様一人ひとりの気持ちに向き合いながら仕事をしています。

 

(つづく)